2024年4月

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【お知らせ】OPIE2024 出展

2024年4月24日(水)~26日(金)に、パシフィコ横浜で開催された OPIE2024に出展いたしました。

例年以上に多くの人にご来場いただきました。ありがとうございました。

今年は、レーザー微細加工を紹介しましたが、こちらが特に盛況で、多くの方が興味を持ってご覧いただいていました。

今後も、レーザー分野で活躍していきますので、ご期待ください。

【レーザ】光ピンセット

概要

光ピンセットは光トラップとも呼ばれている。簡単な仕組みとしては、光子の散乱による運動量伝達により、マイクロメートルほどの粒子を止める力が発生し、粒子をとどめる。

構成

レーザ光源

光ピンセットの構成はいくつかの主要な要素から成り立っている。以下に、典型的な光ピンセットの構成要素を説明する。

コリメーションレンズ

レーザーから出力される光は拡がっているため、コリメーションレンズが使用されて光を平行にする。この作業には2枚のミラーを使用する。なぜならば、光は3次元に存在し、光をベクトルと考えると二点が決定されないとそのベクトルが定義されないからである。すなわち、ある光に対して平行な光を作成するとなると2枚以上のミラーが必要なのである。これにより、光ピンセットの効率が向上し、捕捉される物体への光の集光がより効果的になる。

ハイブリッド光学系

光ピンセットの光学系は、レーザー光を操作するための複雑な光学要素から構成される。この中には、ビームスプリッター、ミラー、レンズ、および偏光フィルターなどが含まれる。これらの要素は、光の経路や特性を制御し、捕捉される物体の位置や移動を調整する。

検出および制御システム

光ピンセットは、捕捉された物体の位置や動きを検出し、必要に応じて制御するための検出および制御システムが不可欠である。これには、光検出器、カメラ、およびコンピューター制御装置が含まれる。これらのシステムは、捕捉された物体を追跡し、外部の操作者や自動化されたアルゴリズムによって制御されることもある。これらの要素が組み合わさり、光ピンセットは微小な物体の捕捉と操作を可能にする。

これらの要素が組み合わさり、光ピンセットは微小な物体の捕捉と操作を可能にする。

特徴

非接触性操作

光ピンセットは、物体を捕捉するためにレーザー光を使用するため、物体との接触が必要ない。ゆえに、微小な物体を傷つけることなく操作することが可能である。特に生物学や医学の分野では、細胞や生体分子などのデリケートな物体を扱う際に有用である。

高い精度と制御性

光ピンセットは、レーザー光を用いて微小な物体を捕捉し、その位置や動きを制御することができる。レーザー光の集光により、非常に高い精度で物体を操作することが可能である。また、捕捉された物体の位置や動きをリアルタイムで追跡し、必要に応じて制御することができる。

非常に小さいスケールでの操作

光ピンセットは、ナノスケールからマイクロスケールの物体を捕捉して操作することができる。よって、微小な構造体や粒子などの研究において、非常に有用だ。

光ピンセットのこれらの特徴により、微小な物体の操作や研究において非常に有用なツールとなっている。そのため、生物学、医学、物理学、化学などのさまざまな分野で幅広く活用されている。

歴史

  • 1986年 – アーサー・アシュキンの開発: アーサー・アシュキンは、レーザー光を用いて微小な物体を捕捉する手法を開発した。この手法は後に「光ピンセット」として知られるようになった。アシュキンはこの成果により、2018年にノーベル物理学賞を受賞した。
  • 1987年以降 – 応用の拡大: 生物学や医学の分野では、細胞や生体分子などの微小な物体を捕捉して操作するためのツールとして広く利用されるようになった。また、物理学や化学の分野でも、微粒子やナノ構造体などの研究に役立ていた。
  • 1990年代以降 – 技術の改善と発展:
  • 1990年代以降、光ピンセットの技術はさらに発展し、その性能や精度が向上した。レーザー技術の進歩や光学機器の改良により、より高速で高精度な操作が可能になった。また、光ピンセットの応用範囲も拡大し、さまざまな研究分野で活用されるようになった。
  • 2000年代以降 – 商業化と普及:
  • 2000年代以降、光ピンセットの技術は商業化され、研究室や産業界で広く普及した。さまざまなメーカーから光ピンセットの商用システムが販売されるようになり、研究者や技術者が容易に利用できるようになった。

参考

【技術】複屈折材料

はじめに

様々な光学部品が有る中でその材質に結晶材料が使われていることがあります。その中で代表的なものとして水晶があります。水晶は分子式SiO2で結晶化していない状態は石英ガラスと呼ばれます。(水晶を溶かして固めたものを溶融石英ガラスと言われます。)結晶は7つの結晶系(結晶構造)に分類でき、水晶は六方晶系(hexagonal)に属します。

水晶の特性

この水晶には複屈折があり、光を2つに分ける特徴があります。結晶の光学軸に対し直行するように光を入れた時、透過した光はそのまま直進する光とずれて出てくる2つの点になります。直進してきた光を常光線と言い、ずれた光を異常光線と呼びます。この2つの光は位相が揃っているので偏向板を通して見ると、偏向板と直行する方の光が消えたように見えます。

この複屈折を利用して、様々な光学部品が作られます。

【技術】光の速さ

光の速さの比較

私たちの身近にある光ですが、何となく理解している方が多いのではないでしょうか?

今回は光の速さを身近?なものと比較してみました。

  • 人の歩く速度は凡そ時速4㎞/h、文字通り1時間で4㎞すすむ速度になります。
  • 自動車のスピードメータ上限が180㎞/hで1時間に180㎞進むことになります。
  • 時速180km/hで走行する車は1分間では3㎞、1秒間では50m移動することになります。

1秒間での移動速度を秒速で表されます。〇〇m/s(1秒間で何m移動)、●●km/s(1秒間で何km移動)

この単位を使って他の速度と比較してみます。

音、戦闘機、ロケット、隕石等

光の速さがとても速いことが分かります。

余談になりますが、お月様を観察したとき、光の速さで1.26秒の時間がかかります、つまりは、1.26秒の過去を見ていることになるわけです。(往復なら約2.5秒)

なんだか不思議な感じがします。